Fujikawaguchiko High School KAWAKO

2022年3月8日カテゴリー:

河高1期生・青木人志先生講演会開催

本校1期生・青木人志先生(一橋大学副学長/法学部教授)から、

『変わるものと変わらないもの~河高1期生がいま考えること~』と題して、講演をいただきました。

 

当初は、体育館で在校生全員の前で講演いただく予定でしたが、コロナ対策のためリモートで行われ、一部クラスの代表のみ会場で直接お話を聞きました。

 

河高創立からをご存じの先生は、当時の思い出や変わりゆく河高・富士北麓、そして日本や世界などについてお話しくださいました。

 変わりゆく世界について、今まさに起こっているウクライナとロシアの戦争は、実はソ連崩壊後の世界の変化によってもたらされていることをわかりやすく歴史をかいつまんで説明され、ITによるグローバリゼーションなどとともに日本や世界全体の変わりゆく現状、その明暗両面を考える必要性をお話しになりました。

 また先生は、人はそれぞれ自分の持つ能力・・・・例えば勉強が出来ることが能力という意味ではなく・・・・を、それぞれの持つ『力』・・・・運動・芸術・技術など・・・・を自分自身の形で表現して社会に存在しているといいます。それら、すべてを持った人というのはまずいないこと、だから自分の強み、自分が出来ることは何かを知ることが大切だとおっしゃいました。

それぞれの強みを発見して生きていくことが、知らず知らずのうちに、自分のためであったり社会のためになっていること。

さらに、人が生きていく中で大切なこと・・・・後になって気づくことが多いが・・・・人は誰かに助けられながら人生を築いていて、それは生きる中で生まれた信頼関係や何かのきっかけで生まれた絆があってのもの。不思議なことに、その『運』と『絆』は努力ではどうにもならないこともあるといいました。日々の出会いやちょっとしたきっかけが、後になってそれらになっていくものであることや先生が考える最も大切なものは健康であることなどを、丁寧に語り掛けてくださいました。

 

1時間ほどの講演ではありましたが、直接聞く機会を得た会場の生徒からは、真剣な表情・笑顔・うなづきなどが自然に表れる、あっという間の時間でした。

最後に、生徒を代表してお礼の言葉と記念品が贈呈されました。

教室で聞いていた生徒からは、感動したという感想や、掃除をしながら生徒同士で講演内容の話をするなど、強く生徒の心を動かすお話でとても有意義な時間を過ごすことができました。

青木先生、ありがとうございました。